要注意!高齢者だけじゃない悪質な押し買い手口の[事例5選]をご紹介

要注意!高齢者だけじゃない悪質な押し買い手口[事例5選]

 

「押し買い」とは、簡単に言うと、貴金属などの高価な品を法外に安価で買った事にして持ち帰ってしまう悪徳商法の一つです。

ご自宅の高価な品には、資産としての価値だけでなく、思い出も沢山詰まっています。そんな2度と手に入らない物を持って行かれてしまうのは、経済面だけでなく精神的にも心に傷を負う事になります。

 

この「押し買い」の手口も様々で、年々巧妙になっているようです。

今回はそんな「押し買い」の被害に遭わない為に実際にあった事例を上げてと思います。実際には被害にならなかった事例も上げています。

「まさか自分や家族が被害にあうはずがない」と思っている方でも、事例をご覧になる事で身近に感じ、注意しようと思うのではないでしょうか?

 

 

◼︎ 電話で何でも買い取る話「︎衣類でも草履でも、何でも買い取る」

Aさんは80歳代前半の女性です。自宅で終活整理を始めており、衣類の処分には困っていました。そんな時に自宅に「衣類でも何でも、玄関の草履(ぞうり)でも買い取る」と電話がかかってきたそうです。

最初は「売るような物は無いから」と断っていましたが「草履(ぞうり)でも買い取る」と言う言葉に心が動いてしまいました。また、熱心な電話の主に断り続けるのも申し訳ないような気分になってしまい、3日後に自宅に訪ねてくる事になりました。

自宅に来たのは男性で、最初はAさんが処分に困っていた衣類や着物や草履(ぞうり)などを査定していました。

ところが、男性は「これでは全部で500円にしかなりません。社内の買取の際の決まりで最低1500円以上の買取額が無いとお支払いが出来ないのです。他に売れるものはありませんか?」言ってきたそうです。

Aさんは、その言葉を聞いて「騙された!」と思い、売れるような物は何も無いと伝えて帰ってもらったそうです。

Aさんは「草履(ぞうり)でもなんでも買い取る、なんて上手い話は無いわよね」と自嘲されていました。このケースは大きな被害に至らず良かったですが、他の方で「衣類や草履が500円で売れるならついでに何か」と貴金属を出してしまわないとも限りませんね。衣類や草履(ぞうり)は貴金属を出させる為の口実だと思った方が良さそうです。

 

 

◼︎ 特別感を与える話「特別に無料鑑定で回っている」

Bさんは70歳代前半の女性です。ご主人に先逝たれ、一人で自宅にいると時間を持て余す事も多い毎日でした。平日の昼間には「買い取ります」という電話が頻繁にかかってきましたが、あまり相手にはしていませんでした。

ある日、かかってきた電話では「お宅の地域を特別に無料鑑定で回っています」というものでした。Bさんのお宅には亡夫の遺した時計などの貴金属や、それ以前から持っていた叔父の遺品もありました。片付けないといけないと、気になっていた事もあったので「無料で鑑定してもらう良い機会かな」と考え、家に呼び入れてしまいました。

すると、しばらくして男性が一人で慌てた様子で現れました。その男性が言うには「無料鑑定の申し込みが多くて、目利きの達人が、偶然たまたまこの時間だけお宅に来られる準備が出来た。すごくラッキーですよ!」と。Bさんは、そう言われると悪い気もせず、亡夫の遺した時計や叔父の遺品なども鑑定してもらう事にしました。

間もなく現れた鑑定士という男性に見てもらう事自体が特別な事のように思えてしまい、その後には自分の指輪や宝飾品なども出してしまいました。

男性と鑑定士という男には、品物を褒められたり、売らないともったいないと言われたり、の繰り返しだったそうです。

そのうちBさんは「この機会に売るしかない」ような気分になり、首を縦に振ってしまっていたのです。

「次の予定があり、急いでいる」という二人は、あれよあれよという間に品物を持ち出し、Bさんの手元には20万円弱の現金が残りました。

男たちが帰った後に、ハッと気付くと今まで大切にしていた遺品や長年かけて集めた宝飾品もありませんでした。

手元の現金のそばには「買取明細」がありましたが、汚い字で「指輪・ネックレス・時計…」などと書かれているだけで、どの品物のことかもわからない状態でした。

Bさんは「もう私には何も残ってないわ」と、自分が情けない気持ちと悔しさで一杯だとため息をついていました。

 

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◼︎ 最後は恫喝して恐怖心「わざわざ来てやったんだ」

Cさんは70歳代後半の明るい性格の女性です。自宅でお店をやっていた事もあり、自宅に人を呼ぶ事にも抵抗が無かったそうです。

衣類の買い取りの電話がかかって来た時は、簡単に断れると考え、半分喜んで業者を呼んでしまいました。

やってきた男性に衣類を見てもらったところ、ザッと衣類に目を通しただけで「これじゃあ商品にはならない」と言われてしまいました。

男は「他に何かないか?貴金属でも時計でも何でも見せて欲しい」と言ってきましたが、Cさんはとんでもないと思い断りました。

すると男は「わざわざ来てやったんだ。」と凄むような声を出したそうです。

Cさんは男の豹変した様子に恐くなりましたが、「あんたに渡す物は無いよ、警察を呼ぶよ」と負けずに大声を上げたそうです。

男は即座に帰って行ったそうですが、Cさんは恐くてその場を動けず、その後もしばらくは仕返しに来るのでは無いか?と気が気では無かったそうです。

今回Cさんは「衣類を買い取る」という話に気軽に飛び付き、また簡単に断れるだろうと思って家に人を呼んでしまう事の重大さを痛感したと、その時の様子を語ってくれました。

 

 

◼︎ 40歳代でも嘘の査定額?「メッキでも特別に買い取りますよ」

Dさんは40歳代の女性です。仕事もしているので高齢者をターゲットにした「押し買い」とは無縁の方だと思っていました。Dさんとは世間話をしていた中で「高齢者を狙った押し買い」の話になりました。そんな時にDさんが「うちにも先日来ましたよ」と笑顔で言うのです。

私は少し驚いて、「えっ?家に入れたのですか?」と聞くと「うちには大した物は無いから、衣類と靴などを持って行って貰いました」とDさん。

続けて「アクセサリーもあったけど、メッキだけど特別に良いですよ、と言って買い取ってくれました」と言うのです。

私は思わず「本当にメッキだったのですか?」と聞いてしまいました。

するとDさんの顔色が変わり「それは… 」と返答できず、青ざめた様子になりました。今となって真実はわかりませんし、後悔するほどの大きな被害ではなかったと推測できます。

しかし、通常はメッキ品を買い取る事はありません。もし買い取るとしたなら、ブランド物や新品であるか、量が沢山ある場合に限ると考えたほうが良いでしょう。本物と偽物を偽ったり、貴金属の相場金額や重さを偽ったりする事例はよくありますので、要注意が必要です。

また、この事例からも「被害にあったと気付いていない」ケースもある事が推測できるのではないでしょうか?

 

◼︎ 繰り返し電話し仲良くなる「悪い人じゃないから」

最後にご紹介するEさんは、温和で笑顔の80歳代の女性です。終活のお片付けセミナーの中でも「押し買い被害に注意」の話をさせて頂き、その後にお聞きした話です。

Eさんが「うちにも電話がかかってきてね、このあいだ来て貰ったのよ」と嫌な顔一つせず言うので、私は少し驚きました。

Eさんの話では、半年前から電話を掛けてきて、その電話が度重なるうちに世間話をする仲になったとの事です。「電話をかけてきた本人が来るというし、悪い人じゃないから来て貰ったのよ」と笑顔で話をされていました。

Eさんご自身が「押し買いの被害」に遭ったとは思っていない様子から、買取されたものや金額の話までは詳しくお聞きしませんでした。

ですが、「悪い人じゃないのよ」と何度もいうEさんから、一人暮らしの高齢者の方にとっては、話ができる相手がいる事や、電話がかかってくる事がとても嬉しい事なのは容易に想像できました。

そう考えると、今後こうした高齢者をターゲットにした手法が増えるのではないかと危惧し、今回こちらでご紹介させて頂きました。

 

いかがでしたでしょうか?

いまだに減らない特殊詐欺と同様に、演出が巧みにされ、人の心の隙間に入り込むように感じます。

 

相手は騙すプロです。対等に渡り合おうとはせずに、電話で対応しない事、家に入れない事、絶対に品物を見せない事などを、地域や家族で声を掛け合って、押し買い被害を出さない社会作りをしていきたいですね。

 

Megumi Kogawa

 

 

横浜の女性目線の遺品整理。お片付けのアメイジー
女性目線でリサイクルしてお片付け

 

 

 

《この記事を書いた人》

遺品整理・生前整理などのサポートサービスを手掛けるアメイジー(株)代表

環境プランナー・整理収納アドバイザー・古物商

捨てるに忍びない、どう片付けて良いかわからない、遺品整理や実家の片付けなどの実務作業を横浜を中心に行う。
廃棄物処理業での経験を生かし、出来るだけリユースする事で捨てる量を減らす事に取り組む。チャリティへの寄付やリメイク材料など捨てるモノを誰かの役に立つ 手離し方を推奨。
女性目線での丁寧な作業は安心して頼める事で定評を得て いる。
終活のお片付け講座他、持続可能な社会構築、循環利用型社会推進のセミナーにて講師実績。捨て方のみならず責任あるサスティナブルな消費への提案を行う。

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