[事例紹介] 2年空き家にしていたお宅を、2軒同時に片付ける

2年空き家にしたお宅のお片付けのご依頼をご紹介します。

 

ご両親を看取って2年の時が過ぎ、家を売るのか?賃貸にするのか?それとも、その後は子供達が暮らすのか…?

何をするにも室内のモノを片付けて撤去しないとそのままでは何も進まない、そんな気持ちを抱えてきた上でのご相談でした。

 

ご依頼のきっかけとお見積もり

Kさんをご紹介頂いたのは、3年以上前に私の取引先のご担当だった方から、お電話を頂いたことがきっかけです。

Kさんは60代前半の女性です。

長年されているお仕事からしても信頼できる方で、かつ真面目な方と拝見しました。

ご紹介して頂いた事もありますが、お会いして直ぐに打ち解ける事が出来ました。

二人のお子さんは成人しており、今は温厚そうな旦那様と二人暮らしをされています。

今回は自宅近くのKさんのご両親が暮らしていた2LDKの戸建てのお宅と、相続済みの4LDKのマンションのお部屋のお片付けをご希望されていました。

賃貸住宅であれば、即日退去して無駄な家賃の支払いを抑えたい方もいますが、持ち家の場合は何年も放置してしまい、空き家になるケースも少なくありません。

 

ご相談を受けて訪問し、室内を拝見しました。お伺いして、まずはどんな状態なのかと、お客様のご要望や気持ちの整理がどの位進んでいるのかを確認するようにしています。

お客様によっては「全て自分の目で確認したい」という方もいますし、「父のモノは誰にも触って欲しくない」という方もいれば、「なるべくリユースして欲しい」という方もいます。そんなご要望に合わせて、売れるモノやリユース出来るもののご説明をし、「概算お見積もり」(今の状態で費用をかけるとしたら、どのくらいか?)を出させて頂きました。

ただし、要るモノや誰かにあげるモノの線引きが決まっていない時点なので、買い取り額が決まらない場合も有り、若干高い金額になります。

2軒のお宅を見せて頂き、各部屋で「探し物はありますか?残す予定の物はありますか?」とお聞きしていきます。

 

見積もり内容の注意点とお客様へのお願い

今回は片付けたいお宅が2軒ある事と、中身の確認出来ていないお部屋がある事から、2日に分けての作業をご提案しました。1日で終わらせる方が人件費も少なく済む場合もあります。ですが、慌ただしい作業になるため、Kさんが確認したり判断する事を急かしてしまう事になりかねません。1日目にある程度のモノを棚の中や押入れの中から出してしまい、その後の判断を1日かけて行う、その少しの間が有るか無いかで、気持の部分でも急かされて行ってしまった、と思わずに済みます。

 

今回の作業では、回収車両は2日に分けて、不燃車両の平車と可燃のパッカー(塵芥)車をそれぞれ1台づつ計4台で行う事にしました。可燃の車両は市の処分場へそのまま搬入します。市の焼却場へ搬入するので個人情報も安心です。(行政区により受け入れが違います)

リユース(再利用)できるものは再利用する事でご了承を頂きました。

買取があれば、その日に回収し査定を行います。買取査定では、事前に見積りを行い金額を提示し、後日回収する場合もあれば、当日に回収査定を同時に行う場合もあります。

事前に査定してご了承後でも、当日にはモノが無い場合あります。これは「高値なら持っておこう」と言う方がいたり「親戚が持って行った」場合もありますね。

捨てようかな?どうしようかな?自分で使おうかな?と見積もりの際に迷っている場合も多いのです。当日に残っているモノを回収し、同時に査定し買取りの値が付くという形をご提案しご了承頂きました。

1箇所目の戸建てのお宅で処分希望のものは、

《ベッド・布団類・桐ダンス・古いテレビ・キッチンの食器類・玄関の靴類・庭の植木と鉢植え類》などです。

3t平車1台程度の荷物です。当日までに「要るモノ」に付箋を付けるか、キッチンのシンクの上に「まとめ」て貰う事になりました。

2箇所目のマンションのお部屋で処分希望のモノは

《食器棚・冷蔵庫・レンジ台・鍋釜等のキッチン雑貨類・古い机や棚が3台・物置部屋となった部屋の物・ソファベッド・エアコン・放置された観葉植物・食器類》等です。

こちらでも「要るモノ」には付箋を付けるか、1か所の部屋に「まとめ」ておく事になりました。

また、今後の希望や予定をお聞きすると「自分が仕事で忙くなる繁忙期前に行ってしまいたい」事をご要望でしたので、スケジュール帖を見ながら仮の日付を設定しました。

その後にお見積り書を書面で送付し、すぐにご依頼の流れとなりました。

作業に関しては近隣への挨拶の必要かどうかの点、またマンションの管理組合さんに作業を行う事を伝えておいて欲しい旨をお伝えしました。管理組合によっては、搬出作業には理事長さんの許可が必要だったり、掲示板への掲示の必要があったりします。それについてはKさんから管理組合に伝えていただいていたので、スムーズに作業に取り掛かれました。

 

作業までの準備はお客様ご家族で行う

作業日までは約2か月あり、その間の土日や祝日にはKさん家族で要るモノの仕分けや確認作業をしてもらう事になります。目標の日付が設定されたので、否が応でも動かざるを得ません。

こちらのご家族はKさんがしっかりされている事と皆さん協力する意識があり、スムーズに進む事が出来たようです。目標の日付設定をしても「急に、そんな事言っても、いつか使うかも…」と言う人がいると、なかなか前には進みません。

「使いそうなものは捨てないで取っておいてね」と言うだけ言って、3年も取りに来ない親族の話を聞いた事があります。非情と思うかも知れませんが、モノの管理や判断をどの時期に誰が行うか?そのまま放置していたらどうなるのか?を考えて見極めて行かなくてはなりません。

 

Kさんのお宅へは、作業の1か月前と1週間前にご連絡を入れましたが、

「問題なく大丈夫です。当日の作業はお天気が良い事を願っています。」そんなやり取りが繰り返されました。

 

作業当日、いよいよ片付け作業を行います

作業当日は、青空の広がる晴天で、暑すぎず寒くもなくお片付け日和になりました。

まずは荷物が少ない2LDKの戸建て住宅から行います。袋詰めするものは袋詰めをし、リユース品をリユース車両へ積み、ベッドなどの解体する物は解体しながら作業を進めました。

午後からはマンションの方へ移動し、作業へ入りました。こちらのお宅では荷物が多すぎて確認出来ていない部屋がありました。1日目のうちに、なるべく不要物を室内から出し、スペースを確保する事が目標でもあり、部屋の全貌が把握出来るようになりました。

2日目は、前日から引き続きのマンションの作業です。

見積もり時には触らない予定だった食器棚の中身を、Kさんが「ここも片付けるわ!」と不要なモノを出し始めました。こちらはリユース可能な食器類ばかりか箱入りの洋酒もあり、捨てる料金がかからずに手離せます。

またノートパソコンや携帯電話も出て来ました。Kさんは心配そうに「これはどう捨てたら良いの?」と不安そうです。私が「障がい者の自立支援センターさんでデータ破砕からリサイクルして活動資金になるよう寄付する」手離し方をおススメしたところ「是非、その方法でお任せしたい」と、Kさんのご主人が自宅から歴代の携帯電話を持って来られました。その数なんと20台以上…。こんな風にお宅の中に眠っているんですね。これをただ破砕して捨てると何の役にも立ちません(少しはリサイクルはされるのでしょうけれど)。それよりも、誰かの役に立つ手離し方が出来るのが良いですね。

 

こうして片付ける事で、少しづつ室内の床のスペースが広がっていきました。床の見えたスペースから掃除機をかけながら、空気を通すと部屋がイキイキしてきます。

物置部屋となった部屋からは探していたモノも見つかりました。

「何が入っているかわからない」と思っていた棚からは、昔の本やアルバム、肖像画や趣味だった道具類、マージャンやカバン類が出てきました。それらは全て不要との事で処分になりました。

今回は探していたモノが直ぐに見つかり、探していた訳では無いモノでも「あ、これ大事なんだった!」というモノも2~3点見つかりました。ダンボールに入れて押入れの奥に仕舞い込んでいたモノが、お片付けをした事で日の目を見る事になり、捨てずに済んだ事も本当に良かったです。お客様と見つかった時を共有できる事を嬉しく思います。

部屋の中から物が無くなり広々し、部屋の隅々に風が通りました。掃除機をかけて綺麗になると、以前とは全く違う部屋のようです。

Kさんからは、「とても自分たちじゃ、出来なかった、本当に助かった。これで、やっと一歩も二歩も踏み出せる」と、嬉しい声を頂きました。

リフォームするにしろ、誰かに貸すにしろ、売るにしても室内に物が入ったままでは部屋の全体像を見渡す事すら出来ませんでした。そのまま買い取る業者もいますが、その分安く見積もられてしまう事もあるようです。そのまま一年、二年、と放置したままの管理費や固定資産税を払うリスクや、気持ちの負担も考えると、やはり一歩踏み出す区切りとなるお片付けは意味のある事になりますね。

 

今回のまとめと、買取額とかかった料金

今回のお買い取り額は、3万円程になりました。一番高かったのはお酒や食器だったかと思います。その他は飾り物や衣類・道具類・未使用のタオルやギフト品の数々です。おかげでゴミの処理量も、約300㎏程減らす事ができました。

今回のかかった費用は、約45万円でした。処理した物は40立米で4tです。

リサイクル家電7台、作業員の人数は2日で8名、車両は4台、リユース車は無料で、リユース引取で3万円のお買取りで相殺させて頂きました。

40立米4tと一言で言っても、分別する事で処分費は変わります。

よくある混合廃棄物として全て8000円で処分すると、それだけで32万円の処分費がかかってしまいます。ですが立米よりも重さで処理すると安くなりますし、可燃ごみ・不燃ごみ・紙ごみ・金属・と分ける事で処理費も更に安くなります!

Kさんのお宅の次のステップへのスタートのお手伝いが出来ました。

読んだ皆さんにとっても、ご参考になれば嬉しいです。

 

Megumi Kogawa

 

横浜の女性目線の遺品整理。お片付けのアメイジー
女性目線でリサイクルしてお片付け

《この記事を書いた人》

遺品整理・生前整理などのサポートサービスを手掛けるアメイジー(株)代表

環境プランナー・整理収納アドバイザー・古物商

捨てるに忍びない、どう片付けて良いかわからない、遺品整理や実家の片付けなどの実務作業を横浜を中心に行う。
廃棄物処理業での経験を生かし、出来るだけリユースする事で捨てる量を減らす事に取り組む。チャリティへの寄付やリメイク材料など捨てるモノを誰かの役に立つ 手離し方を推奨。
女性目線での丁寧な作業は安心して頼める事で定評を得て いる。
終活のお片付け講座他、持続可能な社会構築、循環利用型社会推進のセミナーにて講師実績。捨て方のみならず責任あるサスティナブルな消費への提案を行う。

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