終活整理って必要なの?〜終活でお片付けが必要になる基本的な話

「終活」という言葉が定着してきましたが、あなたはどんな「終活」を思い浮かべますか?

「終活」で考えなければならない事にもいろいろあります。

資産継承や遺言書の事、施設への入居など老後の生活スタイルの事、介護や終末期医療の事、お葬式やお墓の準備の事、など様々です。

財産がある人だけでなく、任意後見などの成年後見制度なども関わってきます。

自分史や、エンディングノートなどがきっかけになる事も多いですね。

 

もちろん死に向かって暗く考える事ではなく

「何をどう次の世代に引き継ぐか?」「最後まで自分らしく安心して暮らす」為にも、前向きに終活に取り組む事が大切です

 

◇なぜ終活で片付けなければならないのか?

核家族化や独居高齢者の増加で、1人の持ち物の量は格段に増えています。

大きな郊外のお宅に子供たちが独立した後も、何十年も前から溜め込んだモノが使われることなく、家の中を埋め尽くしているお宅も少なくありません。

モノの少なかった時代は、大家族で共有した思い出の品や備蓄品も、大量生産大量消費の現代では、有り余るほどのモノが溢れているのが現実です。

「もったいない」「思い出が…」と思いがちですが、どこかで誰かが片付けなければならないのです。

そして、片付けてみると意外な発見があったり、探し物が見つかる事もあります。

賃貸住宅の場合は、室内のモノを空にして部屋を明け渡さなくてはなりません。

持ち家の場合でも、「誰かほかの人が住む」「リフォームする」「売り渡す」「建て替える」など、どこかのタイミングで片付ける事が必要になります。

 

◇早めに考えたい向き合いたい終活

年を取るとなかなか出来なくなってしまうのが、お片付けです

足腰が弱る、やる気が出ない、毎日の身の回りの事で精一杯になります

気力・体力・記憶力、そして何より判断力のあるうちに、取り組む事が必要です

「要不要の判断をする」というのは思いのほか大変な作業なのです。

「いつかやろう」と思って先送りしているうちに、自分では出来なくなってしまわないように、早めに取りかかりましょう。

 

◎老後の暮らしは安心・安全に

老後の暮らしは、安心して安全に、また衛生的に暮らしましょう。

地震や火事などの防災面を考えると、棚の上置きのモノが落ちてくる危険があります。

床置きのモノにつまづいて転んでしまい、入院して要介護状態になってしまうのは困りますね。

家を安全で安心して暮らせる居場所として考えて、早めのお片付けに取り組み、スッキリとした暮らしを手に入れましょう。

 

◎亡くなった後で、周囲が困る

先送りしてしまって亡くなった後で周囲が一番困るのはやはり大事なモノが見つからない事です。

整理されていないと

「大事なモノが有るのか無いのかさえ分からないのが困る」と、よく聞きます。

 

ましてや、貸金庫を借りていたり、へそくりなどのタンス預金があったり、

大切な貴金属の鑑定書はあるのに指輪が無い、と探す事もあります。

せっかく溜めた資産を、引継げずに捨ててしまったりする事の無いように

大事なモノを管理把握し、引継げるように伝える手段を残しておきましょう。

 

そして、何より遺された人の負担になるのは、モノの量が多い事、です

時間的・経済的・精神的な負担になり、手に取ってもどうすれば良いか迷ってしまったまま何年も放置してしまい空き家になるケースも少なくありません。

 

そのため業者に頼んだが法外な料金を取られ「全て捨てられた、持って行かれてしまった」等の被害を聞く事もあります。

 

「捨てる」という判断を家族に委ねてしまうのではなく、自分の所有してきたモノに向き合い思い出は心にしまい、モノと決別していく事も終活のお片付けでは必要になりますね。

 

◇どこから準備し、始めるのか?

◎整理する、は棚に詰め込む事ではなく、不要なモノを取り除く事です。

そうは言われても、「なかなか捨てられないのよね」と重い腰が上がりません。

 

今まで何十年も溜め込んで捨てて来なかった方に「捨てて」と言われても、そうそう上手くいかないのが現実です。

人は習慣になった事をしてしまうので「仕舞い込む習慣」を「手離せるように溜め込まない習慣」に少しずつ変えて行くのも、早い方が良いのではないでしょうか?

◎出来れば毎日5分でも、一か所ずつでも片付ける

引き出し一つ、棚一つ、机の上だけ、で良いので、少しずつ始めてみて下さい。

棚の上や重いモノなどは、足を滑らせたり腰に負担になったりします。

無理はしないように、お片付け中にケガをしては元も子もありません。

押入れや納戸などの大掛かりな場所を行う際は、確認作業も含めて、家族などで一緒に行う方が良いかも知れませんね。

大物を出せるスペースをまず確保します。大きいものをスペースに広げ、細かい仕分け作業をご本人が行う。

その繰り返しで少しずつ量を減らしていくのはいかがでしょうか?

 

ご家族は「捨てて」「こんなもの」とは決して言わずに、モノのストーリーを聞きながら、少しずつ一緒に手伝ってあげて下さいね。

 

大事なものを書き出してみる

「大事なもの」を目録として書き出してみるのもいかがでしょうか?

「資産」を引き継ぐ事が重要なので資産のリストを作成しますが、意外に困るのがそれ以外のモノです。

絵画や掛け軸の価値が不明な事がよくあります。

貴重品や貴金属などの所在の有無

印鑑や通帳・有価証券類・タンス預金・土地の権利証などを探す事も少なくありません。

家財道具や思い入れのあるモノかも、遺された人は判断に迷います。

 

何年も経ってから遺言書が見つかってしまうのも困りものです

片付けと同時に、大事なモノを自分自身でも忘れないためにも

エンディングノートや目録などに書き出してみる事で、頭の整理も進むのではないでしょうか?

 

今後はデジタル遺品と言われるネット上の資産や痕跡の事も考える必要が出てくるでしょう。

パソコン内だけでなくクラウド上やUSB内にもデータが蓄積されています。知っておいて欲しいリストの作成と、知らせたくないリストのものは徐々に削除していきましょう。

◇早めのお片付けのメリット

自分の歴史を振り返る良い時間になり、いつかやろう!と思っていた事を思い出した方もいます

また、片付けたので、家族が同居する事になり、仲良くなった

広過ぎた戸建てを売り、駅近で安心な暮らしになった

部屋が広くなり、人を呼べるようになり、性格も明るくなった

など、『いつかやらなければ』と気になっていた事が出来ると

安心して暮らせるようになります

 

モノは持つ人を映す鏡、と言いますね

最後まで自分らしく、安心した暮らしを送るためにも

遺された人に負担にならないように

次世代に本当に大事なモノを引き継ぐためにも

早めの元気なうちから、お片付けに取り組まれてはいかがでしょうか?

 

Megumi Kogawa
横浜の女性目線の遺品整理。お片付けのアメイジー
女性目線でリサイクルしてお片付け

《この記事を書いた人》

遺品整理・生前整理などのサポートサービスを手掛けるアメイジー(株)代表

環境プランナー・整理収納アドバイザー・古物商

捨てるに忍びない、どう片付けて良いかわからない、遺品整理や実家の片付けなどの実務作業を横浜を中心に行う。
廃棄物処理業での経験を生かし、出来るだけリユースする事で捨てる量を減らす事に取り組む。チャリティへの寄付やリメイク材料など捨てるモノを誰かの役に立つ 手離し方を推奨。
女性目線での丁寧な作業は安心して頼める事で定評を得て いる。
終活のお片付け講座他、持続可能な社会構築、循環利用型社会推進のセミナーにて講師実績。捨て方のみならず責任あるサスティナブルな消費への提案を行う。

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